膀胱がんとは?
膀胱がんとは、膀胱に発生するがんであり、以下のような種類があります。
・乳頭状有茎性がん(浸潤性:筋層まで浸潤)
・乳頭状有茎性がん(表在性:粘膜下層まで浸潤)
・乳頭状有茎性がん(表在性:粘膜のみ浸潤)
・非乳頭状広期性がん(浸潤性:筋層まで浸潤)
・非乳頭状広期性がん(浸潤性:奨膜まで浸潤)
・上皮内がん
このうち、多くは膀胱の粘膜から発生する移行上皮がんです。
乳頭状や有茎性のがんは比較的症状が軽く、転移も少ないため、簡単な手術で治療することが可能。
また、上皮内がんは特殊であり、粘膜の中でがんが進展していきます。
内視鏡では検査しにくいため、直接手術を行うのではなく、膀胱内注入療法という治療法が行われます。
膀胱がんは、50歳以降の男性に多い傾向があります。
男性は女性に比べて約3倍も高い発症率があり、まれに50歳以下や10代の方にも発症するケースが報告されています。
膀胱がんの原因には、生活環境にある化学物質からの影響や喫煙、尿路感染症などが主に挙げられます。
ベンジンなどの化学物質が入った染料を使う仕事をしている方に多く膀胱がんが発生していますが、発症するまでに約20年という長い歳月がかかるとされています。
また、喫煙者はタバコを吸わない人と比べて約10倍も発症率が高くなっています。